物理障害とは?(データ障害の種類)

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HDDなどに保存したファイルが開けなくなる「データ障害」。
その中で、今日は「物理障害」についてご案内します。
論理障害については、こちら)
物理障害は、データ障害・データ喪失の中でも、データを保存
するハードディスクなどのメディア(電子記憶媒体などと言います)
が、機械的・物理的に壊れてしまった場合をさします。
先日の「論理障害」と、ちょうど逆の状態ですね。
主な物理障害の障害例をあげましょう。 よくみられる現象としては、
 ・ハードディスクからの異音(カツンカツン、などの耳慣れない音)
 ・電源を入れると焦げ臭い。
 ・落下、火災、落雷などの後に、パソコンが正常に動かなくなった
 ・コンピュータにお茶や水、コーヒーをかけてしまった。
 ・xDカードなどを水に落とした
 ・ハードディスクが回転しない
などがあります。
近年、ハードディスク、xDカード、USBメモリなどの各種保存用メディアは著しく
大容量化が進みました。HDDであればテラバイト(TB)単位も珍しくありません。
ディスクが大容量になれば、ついつい多量のデータを保存したくなるのが
人情ですよね。 そのため、ディスク稼働量が大幅に増加し、機械疲労、発熱、
膨張など、物理障害を招きやすい状態になりやすいともいわれています。
さて、普段はあまり意識しないで使っていますが、実はHDDなどの記憶用
メディアは「消耗品」です。つまり、経年劣化は避けられないものなのです。
日ごろからディスクの状態に気を配っておくことをおすすめします。
また、突然のデータ喪失によるダメージを避けるには、なんといってもバックアップ
しておくことが一番です。
ですが、たとえバックアップソフトを持っていても、面倒で、、、という方も多いはず。 
そのような方は、自動バックアップができるタイプのソフトが合うかもしれません。
最初にスケジュール設定しておけるので、私のような面倒くさがり(ズボラとも)や
多忙な方に好評です。

論理障害とは?(データ障害の種類)

前回ご案内したように、データ障害とはメディアに記録されていたデータが
読み書きできない状態、つまり「データが消えた」「データが開かない」状態
です。
「論理障害」「物理障害」の2種類のうち、今回は「論理障害」について解説
します。
論理障害はソフト障害、ソフトウェア障害などともいわれます。
主な原因としては「操作ミスでファイルを削除」「誤ってパーティションを開放」
「間違えてドライブをフォーマットした」などの人為的ミスのほか、「ファイルシス
テム異常」「ウイルス感染」などがあります。
記憶メディア自体の”物理的問題”以外の理由でデータが消えている、または
開けない場合は、論理障害です。ハードディスクなどのメディア自体の問題で
あっても、物理的な損壊がなければ、例えば電磁的なエラーなどでファイル
システムが損傷したためにデータが開けなくなったりしても、それは論理障害
に含まれます。
論理障害で消えたデータ(ファイルやフォルダ)は、ファイナルデータのような
データ復旧ソフトを使って、自分で解決できるケースが多々あります。
「間違えてファイルを削除した」「USBメモリーをうっかりフォーマットした」など、
比較的わかりやすい障害であれば、まずはソフトを試してみてもいいでしょう。
ただし「論理障害」か「物理障害」かは、専門家でも簡単には区別できない
ケースが多くあります。エラーメッセージ、PCが起動しない、などの表面的な
現象だけでは判別は非常に難しいので、自己判断はあまりおすすめしません。
論理障害でも物理障害でも、データ障害が発生したら、それ以降はできるだけ
パソコンを使わないことが重要です。インターネットを見たり、メールを使ったり
するだけでも、知らないうちにドライブを上書きして回収不能になってしまうこと
があるので注意しましょう。
特に、復元ソフト、ファイル復旧フリーソフトなどをあれこれ比較しながらパソコン
を操作していて、そのために復旧できるはずのデータまで破損してしまうケース
も多数あります。データを取り戻すために検索、比較していても、その行為が
致命的にデータを破損してしまう危険もあるので、十分にご注意ください。
次回は、物理障害についてご案内しましょう。

データ障害について

「データ障害」とは、パソコン、携帯電話などのデータにアクセスできなくなる
トラブルのことを言います。
データトラブル、メディア障害、ディスク障害などという場合もあります。
パソコンで考えてみると、メール、写真、エクセルデータなど
さまざまなデータが、PCの内蔵HDD、外付けHDD、メモリーカード等の
記録媒体(メディア)に記録されています。
しかし、データ障害が起きてしまうと、
データを正常に読み込むことができません。
「動画データが再生できない」「ワードのドキュメントが開かない」
「電源を入れてもPCが起動しない」「メールソフトが立ち上がらない」
「コンピュータを床に落とした」「急にファイルにアクセスできなくなった」
などがデータ障害の主な例です。
データ障害は、その内容で「論理障害」と「物理障害」の2種類に分けられます。
しかし、ドライブにどのような問題がおきているのかは、
表面的な現象からは分からないことがほとんどです。
万が一、データ障害が発生したら、自己判断での対処は危険な場合があります。
まずはPC操作を中断し、何が起きているのかを慎重に確認しましょう。
その上で、データ復旧の可能性を調査していくことをおすすめします。
論理障害や物理障害については、次回、具体的にご案内します。

データ復旧・復元方法について (物理障害復旧)

ハードディスクからカタカタと音がする、あるいは、ハードディスク自体に

電源が入らない、などといった現象が発生した場合、ハードディスクが

物理的に障害(故障)を来たしている可能性があります。

 

このような時でも、物理復旧サービスを利用することで、大切なデータを

救出できる可能性があります。

弊社の物理復旧調査の現場の様子をご紹介します。

 

クリーンルーム入口.jpg

ハードディスクは、衝撃や、静電気、水分やホコリに弱いので、復旧

作業は、専用のクリーンルームで行われます。

 

物理復旧の作業を行うスタッフは、まず防塵服を着用し、クリーン

ルームの入り口でエアーシャワーを浴びてから入室します。

 
ハードディスク分解.jpg
クリーンルームの中で最初に、ハードディスクの分解作業を行います。
精密作業ですので、集中力が肝心・・・。

磁気ヘッドの取り外し.jpg
ハードディスクの蓋を開け、プラッタ(円盤)にキズをつけないよう細心の
注意を払いながら磁気ヘッドを取り外します。

磁気ヘッドの取り外し2.jpg
磁気ヘッド(読取装置、レコードの針に当る部品です)に問題がないか
確認します。

純粋発生装置.jpg
磁気ヘッドに汚れが付着している場合は、純水発生装置で精製した純水を
使い洗浄します。

磁気ヘッドの洗浄.jpg
純水で磁気ヘッドを洗浄しているところ・・・、なんとなくメガネ屋さんの
店頭にある”アレ” を連想させますね。
 
プラッタの検査.jpg
次に、ハードディスクの円盤(プラッタ)の検査を行います。先ほどの
ほのぼのとした作業とは違い、こちらはデジタルチックな作業です。
 
電子顕微鏡セット.jpg
洗浄作業でキレイなったプラッタ(円盤)ですが、ここで、さらに細かい
汚れやキズを電子顕微鏡で入念にチェックします。

電子顕微鏡検査.jpg
モニター上にプラッタ(円盤)の表面を拡大して、データの記録状態を
チェック。同時に表面の状況も把握します。

検出器外観.jpg
分子レベルまでの精密なチェックが必要な場合は、検出器を使用し
チェックします。”クリーンルーム” の名に相応しく、整理の行き届いた
調査環境は、工場というより医療施設のイメージです。

検出器画面.jpg
高感度の超軽元素分析を行います。

ハードディスクの組み立て.jpg
長年の使用で故障したり、磨耗した部品を交換しつつ、ハードディスクの
円盤(プラッタ)や磁気ヘッドを組み立てていきます。
 
工場の床や、作業をする机上には帯電防止のマットが敷き込まれ
静電気の発生を、極力防ぐような環境が整えられています。ここで
使われているツール(工具)も、やはり精密作業用です。

ハードディスク接続テスト.jpg
組み立てが終わると、いよいよハードディスクを接続し、動作テストを実施。
正常に動作すれば、物理処置が完了します。
 
こうして物理処置の終わったハードディスクに対し、高度なデータ復旧調査
を行い、ようやくお客様に復旧されたデータの詳細をご確認していただける
準備が整うわけです。 
 
 
 
データの確認が終わると、最終的に確定したデータ量に基づき、お客様用の
お見積りが作成されることになります。
 
費用のお打ち合わせが終わると、復旧したデータは、最後にCD-ROMや
DVDなどお客様にお渡しする納品用の媒体に書き込まれ、めでたく物理
障害のデータ復旧作業完了となるわけです。